介護福祉の仕事紹介-現場からの発信
特別養護老人ホーム天王森の郷
http://www.tenmori733.jp/(別サイト)それぞれが目指すキャリアパスの実現
天王森の郷では、入職から定年までのみならず、その先まで目標を持って働き続けることができる「キャリアコンサルティング」を構築し、常に整備を図っております。
開所から20年以上経過する中で、開設当時から施設を支え続けてきてくれた職員の多くが今も活躍していますが、職員の勤続年数が延び、施設とともにシワが増えてきている状況から、勤続10年を超える職員のキャリアパスが必要となっています。
まだ検討中の段階にあり、法人と職員が一緒になってキャリアパスの構築の検討に取り組んでいますが、ケアマネジャー、管理職になることだけをステップアップとしない、例えば認知症ケアなどに関するスペシャリストを目指す職員のためのキャリアパス、キャリアラダー(はしごを順々に登るようなキャリアアップシステム)も視野に入れながら、職員個々が目標とする『将来の自分』に向けた育成計画の整備に着手しています。
これからの天王森の郷を背負い、牽引してくれる人材の育成ももちろん重要で、面接技術、来客対応や、シフトの効率的な作成など実務的なものを含めた内容で、リーダー、サブリーダーの法人内研修も充実させています。
介護職員資格支援制度
天王森の郷では、介護職員の資質向上の一環として、介護職員が介護の資格を取得する際の支援制度を設けています。新規採用者に無資格・未経験の方が多い中で、入職後1年以内に養成施設に通うことが制度利用の条件となりますが、介護職員初任者研修、さらには実務者研修や国家資格の介護福祉士も対象に、スクーリングに必要な時間の確保はもちろん、費用を半分支援しています。
残りの半分は職員自らが負担しますが、「自己研鑽」「自分のスキルアップのための出費」という職員側からの声を踏まえたもので、職員と法人が一緒になって資質向上を目指しています。
県内の関係者がともに学び合い、研鑽する場
神奈川県では、全国に先駆け、神奈川の高齢者福祉の魅力を発信し、研究・実践活動や介護技術等を共に学び合い、研鑽することを目的に「かながわ高齢者福祉研究大会」が開催されています。
令和4年度で20回目を迎えたこの大会の特徴は、介護現場で働く従事者自らが自分たちの学びの場をより良いものにしようと、県全域からメンバーが集い、実行委員会形式で活発な議論を重ねて実施されるということ。神奈川の介護現場で働く関係者がつくり上げる学びの場とも言えます。天王森の郷でも、これまでの大会実行委員会で大会運営に関わるとともに、介護職員らが「研究発表」のプログラムに毎年出場しています(https://www.kanagawafukushitaikai.jp/)。
天王森の郷では、まずは法人内で日々の実践や課題の共有等を図る場を設けています。職員がチームを組み、自分たちが準備から発表までを行うことで、自分たちが日々取り組んでいることを改めて見直す機会となり、その過程で職員は実践を理論化し、大きな達成感と自信を得ることができています。