介護福祉の仕事紹介-現場からの発信

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム天王森の郷

http://www.tenmori733.jp/(別サイト)

特別養護老人ホーム(特養)は、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な高齢の方に生活全般の介護を提供する入所型の施設です。ここでは、入浴、排泄、食事などの介護やお世話を行ったり、機能訓練、健康管理及び療養上のお世話を行っています。

天王森の郷は、2001(平成13)年、横浜市泉区に開所しました。2005(平成17)年に新棟を建て、150床に増床しています。特養では「要介護度3」から「要介護度5」の方が利用しており、利用者の割合は、要介護度3が23名、要介護度4が61名、要介護度5が53名となっています(2022年10月31日時点)。

サービス提供をする上で大切にしていること

「お客様の尊厳の保持と自立支援を第一に専門職として最高のサービス提供をいたします」を介護理念として掲げ、お客様一人ひとりに合ったサービスを提供します。

通常のレクリエーション活動のほか、「食」に関連したレクリエーションを充実させ、心身の活性につながるように取り組んでいます。

看取りケアは協力病院や往診医と連携を取りながら、利用者やご家族が望まれる終末期を実現するために積極的に実践しています。

サービス内容が適切であるか、第三者に評価していただくために、第三者評価機関に依頼し、4回受審。援助方法について業務改善に取り組んでいます。

気配り、目配り、心配りを合言葉に、これを実践し利用者に接するように心がけています。

職員を大切にする取り組み

天王森の郷では、開所から20年以上経過する中で、開設当時から施設を支え続けてきてくれた介護職員の多くが今も活躍しています。職員が安心して、長く働いてもらうために法人・事業所として取り組んでいることの一部をご紹介します。

ICT化の推進

職員の心身的な負担軽減、業務の効率化を進めるために、記録のデジタル端末化や利用者のベッド移乗に対応する移乗用リフターのほか、利用者の健康状態を数値化したバイタルの、より詳細な情報収集、夜勤の見回り回数の軽減などにつながるセンサー類の設置などに取り組んでいます。

福利厚生

野球観戦やボウリング、バス遠足、バーベキューなどを職員同士で楽しむ機会を設けています。(現在は感染症拡大の状況から未実施)。

法人として横浜スタジアムのシーズンシートも用意しており、4分の1から5分の1ほどの自己負担でプロ野球の試合を観戦できます。理事長をはじめ野球が好きな職員が多いこと、そして身近なところにプロスポーツチームがある神奈川ならではの取り組みと言えます。

また、野球観戦だけではなく、全職員を対象に健康診断を行い、健康管理の支援をするなど、職員同士の絆が深まり、お互いに働きやすい環境作りに幅広く取り組んでいます。

多様な働き方、ルーツを持つ職員が活躍

介護職員が専門性をより発揮し、効率的にサービス提供を進めていくための方策の一つとして、「介護エイド」という働き方で活躍している職員がいます。

介護エイドは、介護福祉士などの介護職員(専門職)が利用者に直接提供する介護業務以外、具体的には、利用者の居室の清掃、レクリエーションなどの備品の準備・片付け、ベッドメイキングなど、直接的に利用者と関わらない、介護職以外でも可能と考えられる業務を担当しています。

2010(平成22)年からは、外国にルーツを持つ介護職員も採用しています。多文化共生のもと、様々な文化理解とその視点から、高齢者の支援を行っており、同様に海外にルーツを持つ高齢者の利用に対して、母国語やその文化に熟知した職員が寄り添えるケースもあります。

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